スリランカのアリヤラトネ博士が逝去(海外通信・バチカン支局)

1992年の第9回庭野平和賞贈呈式。庭野日敬開祖から賞状を受け取るアリヤラトネ博士

1992年に第9回庭野平和賞を受賞した、サルボダヤ・シュラマダナ運動の創始者であるアハンガマジー・チューダー・アリヤラトネ博士が4月16日、逝去した。92歳だった。同日、ローマ教皇庁外国宣教会(PIME)の国際通信社「アジアニュース」が伝えた。

アリヤラトネ博士は、スリランカでの農村開発運動の創始者として世界的に高く評価されてきた。庭野平和財団は、同賞の贈呈理由の中で、「敬虔(けいけん)な仏教徒であり教育者であった博士は、4世紀に及ぶ植民地支配の間に失われたスリランカの伝統的価値、すなわち仏教やヒンズー教の教えに根ざした生き方の蘇生こそが急務」と考え、「マハトマ・ガンジー翁の非暴力主義」の実現を願い活動していることに敬意を表明。教え子たちと共に、「スリランカの開発計画から取り残され、忘れられた村々に出かけ、寝食を共にし、全ての人々が自らの心に目覚め、労働を分かち合うことによって自立していくことの重要性を説き続けられました」とたたえている。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)