グローバル難民フォーラムに杉野学林学長が出席 本会の難民支援策を「宣言」として提出(動画あり)

グローバル難民フォーラムに向けた立正佼成会のプレッジ(宣言)

 

仏教の智慧と慈悲を通じた難民との連帯
統合的かつ包括的な難民支援の拡充

立正佼成会は日本に本部を置くグローバルな仏教教団であり、難民や国内避難民への具体的なケアと支援に献身的に取り組んでいる。『法華経』の中心的な教えである仏性(生きとし生けるものすべてが生まれながらに有する尊厳)を敬うこと、菩薩行(智慧と慈悲を行動に表す)を実践すること、そして「一仏乗」の精神を通じて多様性の中で調和を尊ぶことを基盤として、世界中で難民の緊急事態に対応するとともに、アフガニスタン、シリア、ウクライナからの難民を日本で迎え入れてきた。本会は仏教徒による慈悲の実践、諸宗教の取り組み、そして複数のステークホルダーとのパートナーシップを通じて、難民へのケアと支援をさらに強化することを宣言する。

「一食を捧げる運動」による献金を活用した「一食平和基金」は、緊急時に速やかな緊急支援を行ってきた。また、2012~2017年のシリア難民支援、2018~2021年のロヒンギャ難民緊急支援などはUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じて難民支援に取り組んできた例である。さらに、日本国内の238教会(拠点)では自主的に街頭募金を行っており、2023年より募金の寄付先に加えられたUNHCRにも支援が届くようになった。

本会は「一食を捧げる運動」の支援事業として、2008年より難民支援協会と合同で、日本における難民の保護と受け入れ強化事業を展開している。難民アシスタント養成講座やソーシャルメディアの活用を通じて、日本社会で難民への意識を高め、支援ネットワークを広げていくことを目指している。

人々の心を打つ「ゆめポッケ」プロジェクトは、日本の子どもたちと難民の子どもたちの連帯を育み、難民キャンプで育つ子どもたちの教育を支援してきた。本会は長年にわたり、アフガニスタン、ガザ地区、ヨルダン川西岸地区などの紛争地域や難民キャンプに支援を届け、日本の小中学生やその家族が作った110万個以上の学用品が入ったバッグを配付した。このプロジェクトは物資を届けただけでなく、日本国内で難民問題への認識を高めることにつながった。

アフガニスタンの政権がタリバンに掌握されて以来、本会はアフガニスタン難民への生活支援に取り組んでいる。WCRP/RfP日本委員会、NGO、そして草の根の難民支援ネットワークと協力し、難民の安全と機密保持を最優先に、シェルター、医療支援、語学教育、生活必需品などの包括的な支援を行っている。

世界的な危機への対応として、本会は2022年にウクライナ緊急募金を実施。ウクライナ国内、近隣諸国、日本国内で避難民の支援に精力的に取り組むさまざまな団体に資金援助を行った。また、人道支援活動を重視する本会のコミットメントとして、ボランティアを派遣して現地での支援にも取り組んだ。同様に、ウクライナからの避難民に対する支援では、支援物資の配布場所兼倉庫の設置、必要な物資の提供、日本国内の避難民コミュニティを育むことに尽力した。

さまざまな団体との協力により、本会は2017~2023年にシリア難民の学生を支援し、民間セクターの取り組みを通じて教育機会を提供してきた。「難民に関するグローバル・コンパクト」に沿ったこの取り組みの継続は、留学、就業、家族の呼び寄せ等を求める難民への「補完的受け入れ(Complementary Pathways)」としての支援となった。

本会の国際レベルでの取り組みは、庭野光祥次代会長による「RfP-UNHCR諸宗教指導者評議会」への参画にも表れている。ウクライナ避難民を支援するためのモルドバ訪問など、同評議会のミッションへの参加は、多様なステークホルダー間の協力を促進し、ネットワークとサポート体制を強化するものとなっている。

紛争の根本原因への取り組みが依然として極めて重要な側面であることは、シリア、ウクライナ、ロシアなど紛争国の宗教指導者や政府関係者を招集した第1回東京平和円卓会議でも明らかになった。このイニシアチブは、社会的結束と和解を促進し、最終的には難民問題の解決に貢献することを目指している。こうした努力を継続すべく2024年に次回会議を開催予定である。
(原文英語)