キム・スンゴンACRP名誉会長が来会 庭野会長と懇談

コロナ禍になってから初めて来日したキム氏と談笑する庭野会長

アジア宗教者平和会議(ACRP)のキム・スンゴン名誉会長が1月12日午前、立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れ、法輪閣で庭野日鑛会長と懇談した。和田惠久巳総務部部長、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会で事務総長のシニアアドバイザーを務める根本信博(選名・昌廣)氏、篠原祥哲ACRP事務総長(WCRP/RfP日本委員会事務局長)、同日本委の三善康衣総務部長が同席した。

懇談では冒頭、キム氏が昨年12月に逝去した酒井教雄元本会理事長に哀悼の意を表し、新年のあいさつを述べた。また、韓国の宗教事情に言及し、自身が宗教雑誌の編集に携わった時のエピソードを紹介。表紙に「一つの真理、一つの世界、一つの人類」という文言を掲載しようとした際、他宗教を信仰する編集メンバーから「真理という言葉はそれぞれの考えが違うから受け入れられない」と異論があったことを説明し、日本のように、宗教間の考え方や意識の違いを超えて諸宗教協力を推進する方策を質問した。

これを受け、庭野会長は、各宗教宗派や団体に足を運び、宗教協力に奔走した庭野日敬開祖の姿を紹介した上で、一つの真理を掲げるのではなく、「平和」という共通の目標に向かって共に行動してきたと語った。

このほか、懇談では、一昨年10月に行われたACRPの第9回「ACRP東京大会」などが話題に上った。