庭野会長 日蓮聖人遠忌法要で「お言葉」 心に正法を打ち立てることで社会は平和になる

庭野会長は、信仰とは極言すれば、呼吸をする、水を飲む、そのように自然にならなければならないと示した

「日蓮聖人遠忌法要」が10月13日、立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)の永寿殿で行われ、庭野日鑛会長、庭野光祥次代会長が臨席した。教団役職者らが参列した。

日蓮聖人は日蓮宗の宗祖で、戦乱の世と言われた鎌倉時代に生き、幾多の困難に見舞われながらも、人々の救済のために法華経の広宣流布に生涯を捧げた人物。今年は第七百四十一遠忌にあたる。法要では読経供養が行われ、導師をつとめた光祥次代会長が庭野会長の回向文を奏上した。

この中で庭野会長は、地涌(じゆ)の菩薩の自覚を持って正法を伝えた日蓮聖人の生涯を讃歎(さんだん)。「末法に入り必ずや久遠本仏が顕現される」との日蓮聖人の予言の通り、昭和20(1945)年、ご聖人第六百六十四遠忌の日、神仏の啓示を受けた庭野日敬開祖が、自身の誕生日である11月15日に「久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊」を勧請し、法華経広宣流布の誓いを新たにしたと振り返った。

その上で、今日の法要を通して本尊勧請の経緯と因縁をかみしめ、法華経に込められた真の仏教精神を世界万国に広める使命を自覚し、創造的に真剣に、大乗菩薩道を実践することを誓願した。

この後、「お言葉」に立った庭野会長は、日蓮聖人が遺(のこ)した『立正安国論』について触れ、その目的は「人々の心に正法を打ち立てること」であり、正法を打ち立ててこそ社会は平和になると強調。「立正佼成会」という本会の名称も同様の意味であるとし、「しっかりと信仰を成就してまいりたい」と述べた。