本会一食平和基金 新型コロナウイルスの被害への緊急対策に 総額1億6200万円を拠出

「国連支援」では、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国連世界食糧計画(国連WFP)に各500万円を拠出する。UNHCRでは、難民・国内避難民に対する水や石けんなどの衛生用品の提供、現金給付のほか、難民キャンプでの感染予防の指導や保健スタッフの訓練に役立てられる。国連WFPでは浄財を使って、休校で給食を受けることができない子供に栄養強化食品が提供される。

「庭野平和財団への寄託」では1000万円が計上された。国内では主に援助を必要としている路上生活者、外国人労働者、非正規労働者、障がい者、生活困窮家庭などをサポートする団体と協働して支援を実施。また、開発途上国では現地の小規模な住民組織と協力して医療物資の提供、衛生意識を促す啓発活動を行う。

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「一食平和基金のパートナー団体への緊急支援」では、聖エジディオ共同体(カトリックの在家運動体、本部・ローマ)、認定NPO法人のジェン(JEN)と日本国際ボランティアセンター(JVC)、難民支援協会(JAR)、公益社団法人・シャンティ国際ボランティア会(SVA)、モザンビークの共同体開発キリスト教協会(ACRIDEC)の6団体に計1900万円を寄託した。

このうち、聖エジディオ共同体は感染拡大が懸念されるアフリカのマラウイでの医療支援を進めており、500万円の浄財は手術用マスクや消毒液などの購入費、緊急対応に必要なスタッフの人件費に充てられる。400万円を寄託するJENは、パキスタンの254の最貧困世帯で食料や石けん、トイレの洗浄液を配付するとともに、衛生教育を実施する。

同平和基金運営委員会では今後、他のパートナー団体も含め、必要に応じて追加支援を検討する予定だ。

「一食を捧げる運動」ウェブサイト  https://ichijiki.org/