WCRP/RfP日本委による平和大学講座 光祥次代会長が基調発題

基調発題に立った光祥次代会長は、世界大会のテーマに込められた意味合いを確認し、宗教者の役割を語った

『慈しみの実践――共通の未来のための宗教者の役割を考える』をテーマに3月7日、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「平和大学講座」が大阪市中央区の大阪カテドラル聖マリア大聖堂で行われた。講座には同委員会の役員、加盟教団の信者、会員など234人が参加。立正佼成会の庭野光祥次代会長(WCRP/RfP国際共同議長、同日本委員会理事)が基調発題を行った。

今年8月、ドイツ・リンダウで第10回WCRP/RfP世界大会が開催される。今回の平和大学講座は、世界大会を前に、大会テーマである『慈しみの実践――共通の未来のために』について理解を深め、宗教者の役割を考える機会とするもの。

講座では、光祥次代会長が基調発題を行った。光祥次代会長は、大会テーマの原題「Caring for Our Common Future」にある「Care」の語について説明。その語源は「悲しみ」「叫び」であり、「何か悲しくなるものを見て、声を上げんばかりに心配していること」という「共感」や「注意」の概念につながると語った。

その上で、大会開催国のドイツが人道的な観点から進める移民・難民の受け入れ政策が限界に達しつつある状況に言及。大会テーマはドイツ政府からの提案も踏まえたものであることに触れ、「宗教者は、それでも他者を受け入れるのか、それとも受け入れないのか。この痛みの中で未来をどう考えるのか、という重い問いであると思います」と述べた。

さらに、宗教が説く「積極的平和」の意味合いに触れながら、世界の問題に対して「私たちはどう“宗教する”のか」と問い掛ける大切さを指摘。一つの実践例として「Care(他者の痛みに心を向けること)」を人間関係の基本とし、日々の具体的な行動の指針とすることを挙げた。

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