西日本豪雨 宇和島での支援活動 炎天下、力合わせ復旧へ

水を吸って重くなった畳を男性4人が力を合わせて運び出す(宇和島市吉田町)

炊き出しによる食事提供 住居内の土砂を取り除き、家財を搬出

7月11日朝7時半、同教会の宇和道場で炊き出しが行われた。松山教会の会員35人が駆け付け、40キロの米を炊いて、ソフトボール大のおにぎりを作ったほか、数百人分の豚汁を調理。飲料水や菓子パン、タオル、ウエットティッシュと一緒に、吉田町や野村町などの住民や被災した会員に届けた。また同日、四国支教区の徳島、丸亀、高松の各教会の壮年部員が、水や食料、生活用品を満載したトラックで宇和島教会に到着した。

記録的な豪雨による災害から1週間が経ち、被災した会員宅の敷地に流れ込んだ土砂を取り除き、散乱した屋内の片付けも始められている。3連休の初日となった14日午前、宇和島市吉田町御殿内地区の会員宅を須崎教会の壮年部員5人が訪れ、宇和島教会の会員13人と共に気温36度の猛暑の中、額に大粒の汗を浮かべて片付け作業に励んだ。住居に入り込んだ土砂を半日で取り除き、浸水によって使えなくなった家財を搬出した。

89歳になる母親の安否確認と実家の片付けに千葉県から駆け付けた女性会員(70)=柏教会=は「きょうだい4人では、とても片付けられませんでした。きれいに清掃までして頂き、皆さまの真心は忘れません」と感謝の言葉を口にした。

15日、宇和島教会では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が行われ、会員たちが教会道場に集った。西松教会長は、『被災地の皆さまへ』と題した庭野会長のメッセージを読み上げ、こう結んだ。「この一週間、手探りの中、皆さんは被災した自分の家のことよりも信者さんのために奔走してきました。支部を超え協力して毎日、現場に入りました。先々への不安はありますが、泥水に咲く蓮のように信仰を支えに励まし合い、この困難をサンガが一つになる機縁と受けとめ精進をさせて頂きましょう」。

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