WCRP/RfP国際委とユニセフ共催 タイで「社会と行動変容のための宗教・グローバルワークショップ」開催
10日の開会式では、ユニセフ東アジア太平洋地域局長のカリン・フルショフ氏、ナイジェリア・ソコトのスルタン(イスラーム世界で権威者)であるムハンマド・サアド・アブバカル三世、本会の庭野光祥次代会長がスピーチに立った。
フルショフ氏は、HIV/エイズやエボラ出血熱の治療や蔓延(まんえん)防止に宗教者が貢献している現状を紹介した。アブバカル三世は、06年にスルタンに就任して以来、WCRP/RfP国際委をはじめさまざまな組織と協働し、ポリオ治療などにあたってきた経緯を報告。罹患(りかん)率低下の成果を踏まえ、あらゆる子どもの健全な成長のために、宗教協力や各界の連携の必要性を強調した。
光祥次代会長は、本会のユニセフへの協力について説明した上で、仏教の「縁起」に言及。人間は他者との関係によって成り立っており、その認識を深めて他者に奉仕することが「普遍的な愛と慈悲による大調和につながっていく」と語った。
この後、各国のユニセフ事務所スタッフが、それぞれの事業を報告。この中で、米・ハーバード神学大学院のサラビン・レビィ・ブライトマン氏が、宗教に対する正しい理解の必要性や宗教団体との協働のメリットなどについて解説した。
翌11日には、本会青年ネットワークグループの木原沙友里スタッフが「一食ユニセフ募金」の活動を紹介。同悲・祈り・布施の精神のもと、全国の青少年部員が「青年の日」を中心に街頭で募金の協力を呼び掛けていると説明し、「ユニセフとWCRP/RfPの共同事業に、全国の青少年部員と市民の心のこもった浄財を届けることができ、非常にうれしく思っています」と語った。