【Japan Hair Donation & Charity 代表理事・渡辺貴一さん】髪が人をつなぐ 広がれ善意の束

髪をあげる人ももらう人も 活動に加わったみんなが対等

――ヘアドネーションを知り、取り組みに協力したいと思う方もいるかもしれませんが

ウィッグはドナーの善意の塊だと思います。そして、ドナーの皆さんの思いを受け取ってくれるレシピエントに対しても、「髪の毛をもらってくれて有り難う」という感謝の意識が強くあります。

髪と共に事務局に届いたドナーからの手紙

ジャーダックの役割は、髪の毛をあげたい人と、髪の毛が欲しい人の思いをつなぐことです。「あげる」「もらう」の関係ではありますが、特に大切にしているのは、活動に加わったみんなが対等、ということ。そうした関係を大切にするために、実はレシピエントにもボランティアをお願いしています。どんなことかというと、ウィッグを受け取り、カットしてもらった時の写真を送ってもらうのです。その写真は、ジャーダックのウェブサイトに掲載しています。

レシピエントの写真は髪を提供してくれたドナーの喜びとなり、さらに次のドネーションへとつながっていきます。こうしたサイクルを通して、困っている人がいればすっと手を差し伸べられるような輪が広がり、誰もが生きやすい社会へ向かっていくと信じています。

ヘアドネーションの方法
準備するもの はさみ、メジャー、伸縮性のある輪ゴム、ヘアゴム(飾りのついていないもの)
1.髪を分けてヘアゴムか輪ゴムで束ねる
2.束ねた部分の1~2センチ上をカット
※ウィッグとして使用できる長さは31センチ以上
3.毛束を一つに縛り、ビニール袋に入れて郵送する

※詳しくは、ジャーダックのウェブサイトを参照(https://www.jhdac.org/hairdonation/hair.html