待ったなしの地球温暖化対策 仏教の視点から環境問題を考えるシンポ

シンポジウムの後半で行われたパネルディスカッション。環境問題についてさまざまな角度から意見が交わされた

次に、世界仏教徒青年連盟の村山博雅会長代行が招待講演に立った。村山氏は、世の中で起こるさまざまな問題を「人ごととしない」のが仏教と強調。環境や経済などに関する社会問題を自身の問題としてこそ、慈悲の心を持って行動できると語った。

この後、講演者2人に東洋大学の竹村牧男学長、湯島天満宮の小野善一郎権禰宜を交えて、パネルディスカッションが行われた。

竹村氏は、環境問題の解決策の一つとして、消費社会からライフスタイルの転換を提案。日本では教育を通して環境問題が深刻であると教えられているが、環境に配慮した質素な生活を送るなど、個人レベルでできる取り組みが行われていないのは、多くの人が「人ごと」と考えていることが原因との見解を発表。仏教の「縁起」に触れ、取り組みを進めていくには、多くの人が自分以外のあらゆるものとの関係の中で、自らが生かされていることを自覚する必要があると強調した。

小野氏は、神道の「大祓(おおはらえ)」で奏上される詞(ことば)を紹介し、神道では全てに命があると伝え、山や風、火などに宿る神をたたえてきたと説明。自然を生かし、共生してきた日本の文化こそ、今、求められている持続可能な社会のモデルになるとし、失われたものを見つめ直す時と述べた。