『ミャンマーの平和と発展への諸宗教による展望』をテーマにしたセッションでの庭野日鑛会長のスピーチ(全文)

セッション1でスピーチを行う庭野会長

「ミンガラーバー」(こんにちは)。本日、こうしてミャンマーの宗教指導者(をはじめ、各界)の皆さまにお会いすることができましたことは、大変光栄なことであります。

私は、日本の在家仏教教団である立正佼成会の会長を務めております。本会は、私の父である開祖・庭野日敬によって1938年に創立され、今年、80周年の節目を迎えました。生前、庭野開祖は、諸宗教対話・協力による平和実現を目指し、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)の設立、発展などに尽力してまいりました。現在、私も、WCRP/RfP国際名誉会長、日本委員会会長などの役にあり、諸宗教対話・協力に微力を尽くしているところであります。

今回、私は、初めてミャンマーを訪れました。ミャンマーと日本は、歴史的にも深い関係にあります。

ミャンマーは、東南アジア諸国において、戦後、最も早く日本との平和条約を締結した国です。戦後、食糧難に苦しんでいた日本に、ミャンマーは、大量のお米を送ってくださり、そのお陰で、多くの日本人の命が救われました。また、第二次世界大戦末期には、ミャンマーの人々に戦争で多大な苦しみを与えたにもかかわらず、敗走する日本兵に対して、食べ物を与えたり、かくまったりしてくださったと聞いております。深く感謝を申し上げたいと存じます。

こうした他者を大事にする精神は、「よい行いを重ねて功徳を積む」という、ミャンマーに根づいた仏教の教えによって育まれてきたのでありましょう。