「寒修行」終盤 真冬の列島各地 心を寄せ合い

立川教会 雪の降りしきる中、互いに気遣う姿が

気象庁が東京都に大雪警報を発表した1月22日、立川教会では午後8時から寒修行が行われた。日中から降り始めた大雪によって鉄道やバスなどの交通機関は乱れ、会員たちは徒歩や車に乗り合わせるなどして教会道場を目指した。雪の降りしきる中、参加した会員は34人。『法華三部経』の読誦が終わる頃には、道場周辺の積雪は20センチを超え、「気をつけて帰ってね」と互いに気遣う参加者たちの姿が見られた。

久留米教会 豪雨被害の朝倉道場で読誦修行

昨年7月に福岡、大分両県を中心とする九州北部で発生した豪雨により、床上浸水の被害を受けた福岡県の久留米教会朝倉道場でも、寒修行が実施された。1月28日朝6時、小雪が舞う中、昨秋修繕された道場に70人が集った。

導師をつとめた支部壮年部長(48)は、「道場を使わせて頂くことに感謝しながら、法華経の有り難さを多くの人に伝えていきたい」と語った。また、昨年の豪雨被害で自宅が半壊した女性会員(49)は、「現在も仮設住宅に暮らしています。一日も早い復興を願いながら、周りの方にほっとしてもらえるような温かい人になりたい」と話した。読誦終了後には、参加者に生姜湯(しょうがゆ)が振る舞われ、体を温めていた。

法華三部経の要点(本紙デジタル2017年12月28日掲載)