「核なき世界」の実現に向け 本会が国連に寄託した100万ドルの基金の原資を活用
10月23日の調印式は、国連総会第一委員会のサイドイベント「軍縮不拡散教育の促進」の席上、行われた。国連職員、各国政府関係者、NGO関係者、研究者ら約60人が参加した。
イベントの冒頭、中満軍縮担当上級代表があいさつに立ち、国連の軍縮活動に対する本会の支援に謝意を表明。南アフリカのマンデラ元大統領の「教育は最強の武器である。教育によって世界を変えることができる」との言葉を引用し、国際安全保障を強化し、世界平和を築くために、軍縮教育が重要な役割を果たすと強調した。
次いでスピーチに立った川端理事長は、庭野開祖が78年の第1回国連軍縮特別総会(SSDⅠ)で演説し、当時の米ソ両首脳に訴えた「危険をおかしてまで武装するよりも、むしろ平和のために危険をおかすべきである」との言葉を紹介。「このメッセージは今なお大きな価値を有している」と語り、現代における軍縮・核廃絶の重要性を訴えた。
また、基金の原資は、食事を抜いてその食費分を寄付する「一食を捧げる運動」を通じた会員たちの平和への願いが詰まったものであると説明。本会は軍縮の取り組みが進むよう、国連をはじめ各界の人々と協力していくことを表明した。
次いで、100万ドルの使途となる「軍縮教育の取り組み」についてのパネルディスカッションが開かれた。NGO関係者や教育者、研究者4人がパネリストとして出席し、核兵器の脅威や被爆者の体験を伝えるといったそれぞれの軍縮教育の取り組みを発表。この後、中満同代表と川端理事長が合意書に署名した。
中満泉・国連軍縮担当上級代表スピーチ要旨
https://shimbun.kosei-shuppan.co.jp/tokusyu/11755/2/
川端健之・立正佼成会理事長スピーチ要旨
https://shimbun.kosei-shuppan.co.jp/tokusyu/11755/4/
署名運動に携わった会員の声
https://shimbun.kosei-shuppan.co.jp/tokusyu/11755/5/