光祥次代会長がマラウイ訪問 HIV感染防止の取り組み視察

最新の設備が導入されている聖エジディオ共同体の保健センター

庭野光祥次代会長は国際会議出席のため滞在していたイタリアを離れ、10月20日から24日までマラウイを訪れた。聖エジディオ共同体(本部=イタリア・ローマ)が進める先進的研究支援によるエイズ撲滅活動「DREAM(Disease Relief through Excellent and Advanced Means)」プログラムを視察するため。事業の拠点である保健センターや分子生物学研究所、子どもセンター、保育園などを見学し、エイズ患者の家庭を訪問、現地医療スタッフやボランティアスタッフから話を聞いた。

同国はHIV(エイズウイルス)の感染率が高く、世界の最貧困国の一つとされる。15歳から49歳までの人口の9.1%がHIV感染者で、現在も増え続けている。国民の4割が貧困層で医療費が支払えないために受診できず、また、遠隔地に暮らす人々は病院へ通えないことから、自宅で出産せざるを得ない状況が、母子感染の温床となっていた。

医師から話を聞く光祥次代会長

そこで、同共同体は、2005年からHIV感染者に医療を提供する「DREAM」プログラムをスタートさせた。最先端の設備を整えた医療施設や研究所を作り、HIV感染者のケアや治療、母子感染予防など、地域に密着した無料診療を展開。同共同体とパートナー関係にある立正佼成会は、同プログラムの趣旨に賛同し、一食(いちじき)平和基金などを通じて支援を行ってきた。

視察を終えた光祥次代会長は、「マラウイには、困難な状況の中、諦めずに立ち上がろうとする人がたくさんいました。今後も、聖エジディオ共同体と力を合わせながら、支援を呼び掛けていきたい」と話した。

 

【あわせて読みたい--関連記事】
本会と聖エジディオ共同体コラボ企画 アフリカの人々と共に生きるプロジェクトスタート