TKWO――音楽とともにある人生♪ B♭クラリネット・林裕子さん Vol.1

日本トップレベルの吹奏楽団として知られる東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)。演奏会をはじめ、ラジオやテレビ出演など、多方面で活躍する。また長年、全日本吹奏楽コンクールの課題曲の参考演奏を行っていることから、特にコンクールを目指す中学生・高校生の憧れの存在でもある。本企画の第4回は、B♭クラリネット奏者の林裕子さん。今回は、音楽に触れた幼少の頃の思い出や理想の音色を奏でるための「リードの育て方」について聞いた。

「幼稚園の先生ごっこ」から始まった音楽への道

――音楽に、最初に触れたのはいつですか

幼稚園に入園した3歳頃ですかね。祖母の家にピアノがあって、遊びに行くといつも触れていました。幼稚園って、先生がピアノを弾いてくれて、歌を歌いますよね。そのまねをして。祖母と「幼稚園の先生ごっこ」といって、何か曲を弾けるわけでもないのに、鍵盤をたたいて遊んでいました(笑)。

それは遊びですが、それから少し経って、5歳からピアノとバレエを習い始めました。バレエはすぐにやめてしまったんですが、ピアノは22歳まで続けました。

――クラリネットを始めるきっかけは?

中学校で吹奏楽部に入部したのが出合いです。私はアトピー性皮膚炎を持っているので、運動部のように汗をたくさんかく部活は難しいと思っていました。親は「文化部がいいんじゃない」と勧め、私も音楽が好きだったので、吹奏楽部に決めました。

入部してすぐの頃、楽譜に慣れるために仮入部の1年生はリコーダーをひたすら吹かされていました。1年生の後ろでは、副部長の先輩が自分の練習をしながら、私たちを見張っていたんです。その先輩がクラリネット奏者で、その音色にひかれて、自分もクラリネットにしたのです。

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