佛母寺住職・松原正樹師 『感情を洗いながす禅の言葉』(三笠書房)発刊

本紙連載「心の悠遠――現代社会と瞑想(めいそう)」の著者である、臨済宗妙心寺派佛母寺住職・松原正樹師がこのほど、『感情を洗いながす禅の言葉』(三笠書房)を出版しました。

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過剰な情報に接し、競争を強いられる社会にあって、現代人の多くは常に、不安や焦り、悩み、怒り、嫉妬、葛藤、ストレス、プレッシャーを感じながら慌ただしい日々を過ごしている。著者はこうしたさまざまな負の感情を「泥」に例え、心のゆとりを失っている状況を、コップに入った泥水を自分でかき混ぜ濁った状態と説明する。心を静め、ゆとりを取り戻すためにはこのコップを置き、泥と水を分離する必要があると説き、その手法の一つが「禅」と語る。

本書では、禅語や著者自身の体験を示しながら、心をクリアにし、平穏に保ち、幸せになれる禅の考え方を紹介。「思い通りにならないことは手放す」「何事も『いい加減』で完璧を求めない」「『今、目の前のこと』だけに集中する」「何もしない時間をつくる」など日々を前向きに生きる“コツ”が紹介されている。

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『感情を洗いながす禅の言葉』(知的生きかた文庫)
松原正樹著
三笠書房
680円(税別)

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