教皇がカナダ先住民に謝罪(海外通信・バチカン支局)
ローマ教皇フランシスコは4月1日、バチカンでカナダの先住民「イヌイット」「メティ」「ファースト・ネーション」の代表者、彼らに同行したカナダのカトリック司教らと面会し、かつてカトリック教会運営の寄宿学校で起きた先住民の子供に対する虐待について謝罪した。
内藤麻里子の文芸観察(31)
自分のやりたいことは何だろう。私にはどんな仕事が向いているのか。若い頃から我々はずっとそんなことを考えているのではないだろうか。角田光代さんの『タラント』(中央公論新社)は、「使命」「賜物(たまもの)」「才能」などの意味を持つ題名だ。主人公は、タラントとは何か、自分にタラントはあるのかと考え続ける。その姿は、しがない私たち自身に見えてくる。