第39回庭野平和賞 南アフリカの聖公会司祭 マイケル・ラプスレー師に

「第39回庭野平和賞」の受賞者が、南アフリカの聖公会司祭であるマイケル・ラプスレー師(72)に決まった。公益財団法人庭野平和財団(庭野日鑛名誉会長、庭野浩士理事長)が2月21日、京都市のホテルで記者会見を開き、席上、庭野理事長が発表した。同日、ローマでも発表された。

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教皇がメッセージ 「人類が戦争に執着することは悲劇」(海外通信・バチカン支局)

ローマ教皇フランシスコは2月18日、東方典礼を執(と)るカトリック教会を管轄するバチカン東方教会省の総会に出席し、参加者に対して、「今、この瞬間に、あらゆる地域で多くの戦争が行われている」と警鐘を鳴らした。教皇はこれまでも、各地で紛争が続く状況を「断片的に第三次世界大戦が進行している」と述べてきた。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(60) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

ついに代表的なコロナ感染国となった日本

前回(第59回)では、新年に合わせて「栄福社会」という明るいビジョンを描いたが、それ以後、懸念したとおりにオミクロン株は猛威を振るい、日本社会を席捲(せっけん)している。東京における私たちの周辺でも、次々と幼稚園や学校などの施設で感染報告や休園・休校などが相次いでいる。一日の新規感染者数は全国で10万人前後というように、第5波までとは桁違いの多さになっている。

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