共生へ――現代に伝える神道のこころ(11) 写真・文 藤本頼生(國學院大學神道文化学部准教授)

あらゆる場所に神を祀り安寧を願う 現代社会における鎮守の神の在り方

明治四十五(一九一二)年、文部省発行の『尋常小學唱歌(第三學年用)』(音楽教科書)に掲載された「村祭」の歌詞の冒頭に、「村の鎮守」という言葉が登場する。「村祭」は、GHQ(連合国軍総司令部)による占領下の昭和二十二(一九四七)年に三番の歌詞の一部に改変がなされたものの、戦後も長く歌い継がれてきた唱歌であり、読者の方の中にもかつて、小学校時代にこの唱歌に触れた方がいるだろう。

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令和4年を迎え、大聖堂で「元旦参り」 庭野会長が年頭誓願文を奏上

1月1日午前6時、立正佼成会の令和4年次「元旦参り」が大聖堂(東京・杉並区)で行われた。元旦参りは、元日の祥気が満ち始める早朝に執り行われ、会員たちはそれぞれに世界平和を祈念し、さらなる仏道精進を誓願する。式典の模様は、インターネットの動画共有サイトを使って全国の会員にライブ配信された。

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