共生へ――現代に伝える神道のこころ(10) 写真・文 藤本頼生(國學院大學神道文化学部准教授)

いつの時代も感染症の厄難に対し、防疫を願う人の心に寄り添う神社

今年のお正月の初詣は、例年の光景とは大いに異なる様相であった。明治神宮や成田山新勝寺、川崎大師などをはじめ、東京や大阪、京都など各地の有名な社寺で「一月一日の参拝者が昨年比で何割減少した」などと、社頭の様子を新聞やテレビ等のマスメディアが報じた。昨年一月末から続く新型コロナウイルスの感染拡大は、従来の元日風景までも一変させたのである。例年、三が日の参拝者が三百万人を超える明治神宮では、新型コロナウイルスの感染防止策の一つである「密」を避けるために、大晦日(おおみそか)の夜から元旦までの夜間閉門が実施されたことは、読者の方々も記憶にあるだろう。

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カナダ先住民のバチカン訪問が延期(海外通信・バチカン支局)

12月17日から20日までに予定されていた、カナダ先住民の代表者のバチカン訪問とローマ教皇フランシスコへの謁見(えっけん)が延期されることになった。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大に伴い、海外渡航による健康への不安と感染拡大の危険性を熟考したもので、先住民の代表者と同国カトリック司教会議が同7日に合同声明文を通じて公表した。

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えっ、これも仏教語!?(57) 【しゅら】修羅

阿修羅(あしゅら)の略で、阿修羅は梵語(サンスクリット語)の「アスラ」の音写になります。

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