新・仏典物語――釈尊の弟子たち(25)

生と死と I われを礼拝するものは

破れた板壁の隙間から日差しが差し込んでいました。その光の筋が薄暗い庵(いおり)の中で臥(ふ)せっている若者の顔を照らしていました。若者は顔を背けようともしませんでした。もう、その力もなかったからです。頰はそげ、熱を帯びた目は潤み、身体に掛けた薄い上掛けが苦しそうに上下していました。この朽ちた庵で、若者が養生を始めてひと月ほど経っていました。若者は出家したばかりの名もない修行僧でした。

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令和元年次職員人権啓発講座 貧困、児童虐待への関心を

立正佼成会同和推進本部による「令和元年次(第25回)職員人権啓発講座」が6月28日、法輪閣大ホール(東京・杉並区)で行われ、教団、事業体の職員242人が参加した。

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第39回普門合唱フェスティバル

佼成文化協会による「第39回普門合唱フェスティバル」(午前、午後の二部構成)が6月23日、立正佼成会の法輪閣大ホール(東京・杉並区)で開催された。佼成合唱団をはじめ、全国の教会から計24団体が出演。会員、市民ら約1300人が参集した。

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【高野山真言宗生蓮寺住職・高畑公紀さん】仏の教えを象徴する蓮を愛で 人とつながり、心安らぐ社会を

「蓮華」ともいわれ、仏教の理想を表すとされる「蓮の花」。高野山真言宗生蓮寺(奈良・五條市)の住職を務める高畑公紀さんは、15年前から蓮に魅了され、さまざまな品種を育てている。今では120種類300鉢を栽培。参拝者の目と心を和ませ、地域おこしにも一役買っている。昨年、『見る、育てる、味わう―五感で楽しむ蓮図鑑―』(淡交社)を出版した。人を引きつける蓮の魅力、仏教における蓮の意味合いなどについて話を聞いた。

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現代を見つめて(38) 医療からの孤立 文・石井光太(作家)

医療からの孤立

川崎市の登戸駅の近くで、私立カリタス小学校の児童をはじめ二十人が男性に包丁で刺されて死傷する事件が起きた。男性は長らく社会と接点を持っておらず、孤立する中で複雑な問題を抱えて凶行に及んだのだろう。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ ティンパニ・坂本雄希さん Vol.1

日本トップレベルの吹奏楽団として知られる東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)。演奏会をはじめ、ラジオやテレビ出演など、多方面で活躍する。長年、全日本吹奏楽コンクールの課題曲の参考演奏を行っていることから、特にコンクールを目指す中学生・高校生の憧れの存在でもある。今回は、ティンパニ奏者の坂本雄希さん。ティンパニという楽器の魅力やこだわりについて聞いた。

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作家・石井光太氏 『虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか』発刊

本紙連載「現代を見つめて」の著者である、作家・石井光太氏の『虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか』(平凡社新書)がこのほど発刊されました。

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法華経のこころ(20)

人間の生き方の究極の境地が示された法華三部経――。経典に記された一節を挙げ、記者の心に思い浮かんだ自らの体験、気づき、また社会事象などを紹介する。今回は、「無量義経徳行品」と「五百弟子受記品」から。

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