「第36回庭野平和賞」 ノートルダム大学名誉教授のジョン・ポール・レデラック博士に
「第36回庭野平和賞」の受賞者が、米国ノートルダム大学名誉教授のジョン・ポール・レデラック博士(63)に決まった。公益財団法人・庭野平和財団(庭野日鑛名誉会長、庭野浩士理事長)は2月18日、京都市内のホテルで記者会見を開き、席上、庭野理事長が発表した。レデラック博士はメノナイト(キリスト教再洗礼派の一つ)の信仰を基に「紛争変革」の理論を提唱し、各国で調停・和解に取り組んできた。アメリカ人の受賞は5人目。贈呈式は5月8日、東京・港区の国際文化会館で行われ、賞状、顕彰メダル、賞金2000万円が贈られる。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(24) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
平和への願いが込められた年号
昨年末に、幕末・明治の時代を考えた。大正、昭和を経て、今は平成である。今上天皇が今年の4月30日で退位される予定なので、平成時代は1989年1月8日に始まって、20世紀末から21世紀初頭にわたり、30年113日間で終了することになる。この時代はどのようなものだっただろうか。
TKWO――音楽とともにある人生♪ ユーフォニアム・岩黒綾乃さん Vol.3
高校の吹奏楽部員だった頃に東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の演奏を聴き、衝撃を受けたというユーフォニアム奏者の岩黒綾乃さん。最終回では、楽器の魅力、演奏する際に心がけていること、そして、吹奏楽に取り組む中高生に向けたメッセージを聞いた。
男たちの介護――(8) 妻と娘のダブル介護 家族との時間を大切に過ごす日々
ずっと3人で暮らしたかった
居間で、小谷正臣さん(77)がハーモニカを吹く。「茶摘」。すると、車椅子に座っている妻・晴枝さん(75)も長女・晶子さん(平成30年3月に他界。享年46)も音色に合わせ歌い出す。家族3人、介護生活の中にもだんらんがあった。こんな、穏やかなひとときがあれば十分だ。そう正臣さんは思っていた。
唯仏与仏(32) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話
生きとし生けるものすべては、宇宙の大いなる働きによって、互いに他の存在を必要としながら生きています。すべてが支え合っているのですが、目に見えるヒモで結ばれているわけではないため、実際に目に見える物やお金のほうを大事に思いがちです。しかし、自分が目に見えない「縁」によって支えられていることがわかると、感謝の生活が始まります。