絵画でめぐる四季 ~山口暁子の世界~ 5月
『la bonne nouvell』(ラ・ボンヌ・ヌーベル)
作品タイトルはフランス語で「良い知らせ」という意味です。私が長く体調を崩していた頃に描きました。無意識のうちに明るい希望を求めていたのかもしれません。ピンクの薔薇(ばら)の花言葉は祝福。てんとう虫は世界中で縁起のいい虫とされており、この虫が止まるとこれまでの悩みが解決する、と言い伝えのある国も。不思議にも制作後に体調は回復していきました。
プロフィル
やまぐち・あきこ 1974年、東京都生まれ。97年、東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。卒業制作でサロン・ド・プランタン賞受賞。99年、同大学院美術研究科絵画科日本画専攻修了。修了制作で紫峰賞受賞。絹に描くという現代の日本画では希少な技法を使って制作を続けている。