新着
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(77) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
家と国家というコミュニティーにおける生死の歴史
8月には、暑さの中で、お盆があり、「原爆の日」や終戦記念日があり、毎年式典がある。各家庭でも、そして日本中でも犠牲者を悼(いた)み追想し、戦争と平和を思う月だ。個人とともに、家族や国民というコミュニティーを重視する「徳義共生主義(コミュニタリアニズム)」の観点から見ても、そこで共に生きる人々の生死を改めて考えるべき時だと言える。
DJボウズの音楽語り(4) 文・戸松義晴(浄土宗心光院住職)
アルバム「ABC」
マイケル・ジャクソンの話をしたくて、うずうずしていました。ジャクソン5のセカンドアルバム「ABC」に収録されている「LA-LA MEANS I LOVE YOU」が、このアルバムでは一押しです。
大人が学ぶ 子どもが自分も相手も大切にできる性教育(7) 文・一般社団法人ソウレッジ代表 鶴田七瀬
『タブーからの脱却』
子どもの教育では、「性的な話は全て遠ざける」というのが、第一選択肢に上がることが少なくありません。現在の学校の指導要領からも、高校生まで「妊娠に至る具体的な行為を知らない」というのが理想的な状況とされているように感じます。
新宗連が「靖国神社の政治利用に対する意見書」を岸田首相に提出
新日本宗教団体連合会(新宗連)は7月27日、鈴木裕治・新宗連信教の自由委員会委員長(妙智會教団理事)、力久道臣・同政治委員会委員長(善隣教教主)の連名による「靖国神社の政治利用に対する意見書」を岸田文雄首相に提出した。
令和5年次「壮年(ダーナ)総会」 一隅を照らし、惜しみなくつながる壮年の在り方を学ぶ
立正佼成会の令和5年次「壮年(ダーナ)総会」が7月30日、法輪閣(東京・杉並区)を会場にオンラインで開催され、庭野光祥次代会長が臨席した。テーマは『一隅(せかい)を照らす 私はどこに?』。総会では、体験発表やディスカッションを通して、周囲と明るく触れ合いながら布教に励む理想の壮年像について模索された。会場の模様は全国の壮年部員に向けてライブ配信された。
「世界初の核実験の場から核兵器廃絶を訴える大司教」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)
世界初の核実験の場から核兵器廃絶を訴える大司教
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツなどによる原子爆弾の開発を恐れる米国、英国、カナダは、科学者、技術者を総動員して核爆弾の開発を目指す「マンハッタン計画」を実行した。1945年7月16日、米国南西部にあるニューメキシコ州サンタフェ市南部の砂漠で、世界初の核実験(トリニティ実験)を実施。同年8月6日、9日には、原子爆弾が広島と長崎に投下された。
大月教会発足70周年記念式典 会えなくても心をつなぐ
立正佼成会大月教会は今年、教会発足70周年を迎えた。コロナ禍でじかに会えない日々が続いたが、何とかサンガ(教えの仲間)と心をつなぎとめる触れ合いをできないかと、7月22、23の両日に行われる記念式典に向けて準備を進めてきた。
【特別インタビュー 第40回庭野平和賞受賞者 ラジャゴパールP.V.氏】 非暴力という希望へ踏み出す「徒歩行進」 互いの宗教を尊重し、課題解決の道を共に
「第40回庭野平和賞」を受賞したインドの平和活動家であるラジャゴパールP.V.氏。マハトマ・ガンディーの非暴力の精神を基に社会活動を展開し、貧しい人々の尊厳と権利を取り戻すため大規模な徒歩行進を先導してきた。4年ぶりに対面で開催された贈呈式出席のため来日したラジャゴパール氏に、公益財団法人・庭野平和財団の庭野浩士理事長がインタビューした。テーマは『非暴力という希望』。虐げられてきた人々と共に歩む中で見えた、平和を築く非暴力の可能性とは――。(文中敬称略)
絵画でめぐる四季 ~山口暁子の世界~ 8月
『使者』
この絵は、マハトマ・ガンディーが獄中から弟子へ書き送った手紙の一節『われわれはみな一生涯、生命の借り手であり、〔それゆえに〕永久に世界に仕える義務(つとめ)があります』――から発想を得て描いたものです。