チャールズ・ボー枢機卿が来会 庭野次代会長と懇談

法輪閣で懇談するチャールズボー枢機卿と光祥次代会長
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会共同会長を務めるチャールズ・ボー枢機卿(ミャンマー・ヤンゴン大司教)が2月4日、本会を訪れ、庭野次代会長と法輪閣で面会した。WCRP/RfP国際委のフランシス・クーリア・カゲマ事務総長、同日本委の篠原祥哲事務局長が同行。本会から和田惠久巳総務部長、根本昌廣参務が同席した。
ミャンマーでは、2021年に発生したクーデター以降、軍による抑圧が続き、多くの死傷者、国内避難民が出ている。ボー枢機卿はこうしたミャンマーの窮状を伝えるため、緊急来日。光祥次代会長との面会に先立つ3日には、クーリア事務総長らと記者会見を開き、ミャンマーの現状や平和を模索する諸宗教者の活動について報告した。5日には、ミャンマーの平和実現に向けて諸宗教や国連、諸団体が連携を図るため、同日本委による円卓会議が開催された。

ミャンマーの子どもたちに平和な未来を残すにはどうしたらいいか――。1時間以上にわたり真剣に語り合った
4日の面会では、ミャンマーの教育に関して話題が上った。クーデター以降、市民による「不服従運動」が広がり、教師や医師らが職務を全うできない状況にあると、ボー枢機卿が吐露。軍事政権に反対する若者たちが武装勢力に加わるなどしていると訴えた。
これを受け、光祥次代会長は、子どもたちに教育が届かない状況が「一番怖い」と心境を語り、「教育が国の未来を築くために非常に重要なのに、その機会すら奪われることは問題」と話した。
また、懇談では今年7月に予定されている東京平和円卓会議についても話が及び、クーリア事務総長が「ミャンマーの平和実現について、世界の宗教者らと共に、いま一度語り合いましょう」と呼びかけた。