第53回「青年の日」 世界の諸問題に共に向き合い 各地で多彩な菩薩行の実践へ

「青年の日」啓発プログラムの動画配信では、SNSに寄せられたSDGsの投稿を紹介しながら、全てのいのちが尊ばれる社会づくりの大切さを確認し合った (「YouTube」の画面)

5月15日を中心に、一年を通じて取り組みを展開

立正佼成会の全国の青年部員が世界の平和を願い、地域社会で菩薩行を実践する「青年の日」の取り組みが、各地で活発に実施されている。53回目となる今年のメーンテーマは昨年に続き、『大河の一滴になろう。』。各教会では、啓発日としての意味合いを深めた5月15日を中心に、一年を通じて、国連が定める「持続可能な開発目標」(SDGs)に取り組むほか、オンラインを活用した「一食(いちじき)ユニセフ募金」やウクライナ支援など、さまざまな工夫を凝らした活動が継続されている。

啓発動画をオンライン配信 持続可能な環境づくり語り合う

青年ネットワークグループでは今年も、全国の統一行動として実施してきた5月の第3日曜日(今年は15日)を自身の実践を見つめる啓発の日とし、「毎日が青年の日」の意識をより高めてほしいとの願いから、15日当日に「青年の日」啓発プログラムの動画をオンライン配信した。

動画では、はじめに西由江習学部次長(同グループ)が登場。全国の青年に向けて、環境破壊や紛争、貧困といった世界の諸問題について日常的に考えることが「365日を『青年の日』として生きる」意識につながると説明した。さらに、今いのちがあること、自分一人だけでは生きられないことを深く自覚し、平和のために何ができるかを自らに問うことが大切と述べ、世界を変える流れを生む一滴の滴(しずく)が自分であると信じ、「SDGsを念頭に置いた菩薩行に共に励んでいきましょう」と語りかけた。

続いて、同グループと渉外グループのスタッフ、港教会青年男子部長(43)の4人が出演。今年の新たな取り組みの一つで、SDGsにつながる行動をSNSに投稿するキャンペーン(3月17日~5月15日)について、全国の青年から寄せられた投稿をもとに紹介した。この中で、ごみ拾いや買い物にまつわる投稿が取り上げられ、全てのいのちが尊ばれる社会と、環境や経済との関係などについて意見が交わされた。青年男子部長は、「いのちが大切にされる持続可能な環境づくりのために身近な実践を続けることで、信仰者としての責任を果たしていきたい」と語った。

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