福島教会で発足60周年記念展示 次世代につなごう「笑顔」の輪 教会の歴史を写真で振り返る

「大聖堂散歩道」のコーナーには、本部施設の写真やイラストとともにサンガの写真を掲示。参拝者は、その中に自身や知人の姿を見つけるたび、指をさして喜んでいた

『で愛 ふれ愛 拝み愛 次世代につなごう「笑顔」の輪』をテーマに、立正佼成会福島教会は11月8日から27日まで教会道場で教会発足60周年を記念した催しを実施した。

同教会は昨年、発足60周年を迎え、今年6月20日に記念式典を開催し、10月には教会道場の改修工事が完了した。今回の催しには、「コロナ禍の中で、新たな気持ちで再出発しよう」との願いが込められている。

期間中、法座席には、教会の歩みを振り返る「佼成新聞」の記事や、歴代教会長とその当時の活動を紹介する写真、教会の年表、少年部員が描いた庭野日敬開祖、庭野日鑛会長、自分の家族の似顔絵などが展示された。また、「大聖堂散歩道」と名付けたコーナーには、本部参拝(団参)の雰囲気を味わってもらおうと、本部周辺のマップを作製。大聖堂をはじめ諸施設を写真で紹介するとともに、会員から募ったサンガ(教えの仲間)や家族の写真を掲示した。

会員の参拝は感染対策を十分に取り、支部ごとに参拝日を設けて、人数を調整して行われた。期間中、826人が訪れた。

会員たちは支部長や主任らの案内で、順路に従って展示物を見学。「懐かしいね」「ここに写っているよ」などと言葉を交わしながら、自分自身の信仰の原点を思い起こすとともに、教会を築き上げてきた先輩会員への感謝を深めた。

60年前に、郡山教会から分かれて福島教会が発足した当初から修行を積んできた女性会員(77)は、「教会の歴史に重ね、私の人生を思い起こすことができました。苦しいことやつらいこともあったけど、今、こうして家族と共に過ごせて、教えに出遇(であ)えたことに感謝の思いでいっぱい」と笑顔で語った。

運営企画委員長の教務部長(59)は、「過去の写真を収集する中で、多くの先輩幹部さんが心から信者さんの幸せを願って導いてくださってきたのだと感じました。コロナ禍の中で、久しぶりに参拝され、サンガとの再会を喜び、展示物の見学を楽しんで、笑顔で帰られる皆さんの姿を見て、企画してよかったと感じています」と話した。