立正佼成会 庭野日鑛会長 9月の法話から
9月に大聖堂で行われた式典から、庭野日鑛会長の法話を抜粋してまとめました。(文責在編集部)
宇宙の生命につながる親孝行
佼成会では、開祖さまから親孝行の大切さをご指導頂いてきました。親孝行について、ある方は、「親への孝養というのは、単に自分を生んでくれた父母、親を大切にするだけでなくて、親への孝養、孝行を通して、実は宇宙の根本生命に帰一することにほかならない」と教えられています。
法華経で説かれているように、ご本尊さまは、宇宙の根本生命に帰一しています。そして親孝行も、そのことと全く同じだと捉えられているのです。ですから、親への孝養、孝行が、佼成会では大切に教えられているわけです。また、そうしたことは、あらゆる人と和になる最も大切な心です。
(9月15日)
健康を保つ秘訣
最近、「病気にならないコツ」を教えられました。どこも痛くなくて、どこも悪くない人は、「どこも痛くなくて、健全に、健康に、体が働いてくれてありがとう」と、常に自分の体に、そういう言葉を言い聞かせ、投げ掛けていると、健康が保たれていくというのです。
ところが最近では、いろいろな情報が流れて、知識も多くなってきたものですから、自分の体に対して、日頃、なかなか感謝しないのです。感謝しないで、「こういう食事をすると、こういう病気になる」「こんなことをしていると病気になる」など、否定的な面ばかりを見てしまうことが多いのです。「丈夫な体を頂いてありがとう」「親から健康な体を頂いて、本当に有り難い」と、いつも自分の体に言い聞かせることが、とても大事です。
とかく私たちは、病気をして初めて、そのつらさを体験したり、いのちの大切さに気づいたりします。しかし、病気をしてから、悪くなってから治そうとすると、時間がかかりますし、治らないこともあります。
予防医学として、元気なうちに、「本当に健康に産んで頂き、今、丈夫で、ありがとう」という言葉を、身体に投げ掛けていると、健康を保つことができるということですから、お互いさま、自らの健康に注意して、肯定的な言葉を自らの身体に投げ掛けていきたいものです。
(9月15日)