「ペルシャ湾の緊張緩和は外交交渉によって――教皇」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

ペルシャ湾の緊張緩和は外交交渉によって――教皇

米国と、サウジアラビアを中心とするイスラーム・スンニ派の湾岸諸国が、シーア派のイランと対立することで緊張が高まっているペルシャ湾情勢。トランプ米大統領からの要請を受けて安倍総理がイランを訪問していた6月13日、ペルシャ湾の入り口にあたるホルムズ海峡で、日本を含むタンカー2隻が攻撃され、同地域における緊迫度がさらに増している。

一昨年のイタリア中部地震で被害を受けたマルケ州を訪問していたローマ教皇フランシスコは、現地での正午の祈りに際し、「緊迫感が高まるペルシャ湾での状況に憂慮の念を持ちながら、現地の様子をフォローしている」と発言。中東において「紛争」という複雑な問題を解決していくために、外交という手段を行使するように、全ての関係者にアピールすると語った。また、「対話と和平を促進していくために、あらゆる可能な努力をしていくように、国際社会に改めて強く求める」と述べた。

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