RKINAオンラインセンター開設から1年 一般社会に本会の教えを発信 本会初のウェブサイト上の拠点として活動
北米国際伝道センター(RKINA)のオンラインセンターが、立正佼成会で初めてウェブサイト上の拠点として認可されてから1年が経った。建物としての道場を持たず、あらゆる活動をネットワーク回線を使って行い、一般社会に広く本会の教えに触れる機会を提供している。気軽に法座や研修などの活動に参加できることから、会員数は100人に上り、広がりを見せている。
RKINAでは、2008年に開所した翌年から、オンラインを活用した法華経勉強会や法座を実施。さらに、北米地域の面積が広大で、最寄りに教会や支部の道場がない会員がいることから、オンライン会員の登録制度を導入してきた。
3年前からの新型コロナウイルスの影響により、日常生活においてデジタル化が急速に進んだことで、オンラインでの活動の需要が高まった。さらに、教団本部の「第3次国際伝道計画」でICT(情報通信技術)による布教が推進されていることから、2021年11月27日、RKINAオンラインセンターが正式に設立された。
オンラインセンターではウェブ会議システムを使って、「Morning Chant」(法華三部経読誦=どくじゅ)、「Online Hoza」(読経供養、法座)、「Dharma Dojo」(瞑想=めいそう=や仏教の勉強会)、「Online Course」(根本仏教、法華経の解釈などの勉強)などを行っている。
オンラインセンターに入会する人は、学問としての仏教や法華経を学ぶことが目的の大半を占めている。いくつかの宗派の教義を見聞きしてきた人、自身のさらなる成長や心の安らぎを宗教に求めて門をたたく人などさまざまだ。そうした人たちが、インターネットの検索エンジンやSNSを通して本会を知り、オンラインセンターにコンタクトを取ってくる。
そのため、オンラインセンターでは、ウェブサイトやSNS、YouTube、ポッドキャストで、庭野日敬開祖の言葉や、法華経の一節、イベントの告知、実際の勉強会の様子を発信。インターネット上で、佼成会の情報を求めれば、すぐに得ることができ、教えが多くの人に伝わるように、情報を届ける工夫をしている。現在では、場所を問わずオンラインセンターにアクセスできることから、北米に限らずさまざまな国からコンタクトがあり、遠くはアフリカからの入会者もいる。
昨年11月6日に行われた特別レクチャーでは、実際に聖壇上の法具に触れたり、見たりする機会もなく、儀礼儀式に親しみのない会員に向けて、伊藤賀章教務部次長(儀式行事グループ)が講師となり、儀礼儀式の基本研修を行った。
レクチャーでは、合掌や総戒名の意味、先祖供養や供物の意義などについて、庭野開祖や庭野日鑛会長の法話を交えながら、説明された。参加者は、「線香の意味とは何か」「ご宝前の花はバラでもいいのか」「現象としての功徳はどうしたら頂けるのか」「大聖堂の聖壇のお役は女性もいるのか」「どういう心構えで儀礼儀式を執り行えばよいか」といった質問を通して、信仰、教義の理解を深めた。