私の“即是道場”(2)

持ち味を生かし、自分にできることを

新型コロナウイルスの影響で自粛生活になり、最初は戸惑いました。その中で、まずは「断捨離」だと思い、家の片付けをしました。買い物は散歩を兼ねて遠回りして、それでも時間を持て余してボーッと過ごしていました。教会に通っている時は、家族の朝食や昼食を用意して出掛けるので、ゆっくり過ごす時間もありませんでした。家にいる時間が増えたので、主人と話すことも増え、実家で一人暮らしをしている母の所に行き、ゆっくりして帰ったりもしています。

そうした生活でしたが、ご命日にインターネットで配信されている大聖堂でのご講話や教会長さんのビデオレターを通じて、年頭のご法話にある「即是道場」の大切さを常に教えて頂き、自分の持ち味を生かして作り始めた布マスクを地域の朝市に寄付しようと思い立ちました。朝市の責任者の方に申し出ると、「マスクの売り上げは、朝市の来場者に無料で提供しているコーヒー代に充てさせて頂きます」と喜んでくださいました。今朝、久しぶりに開催された朝市に届けてきました。

これからどんな日常生活になるのか見当がつきません。気持ちがふさぐ時もありますが、その時々の大波小波にうまく乗って、心を整えながら生活していけたらいいなと思います。

(R.H・63歳女性・広島教会)