WCRP/RfP 第10回世界大会宣言文(仮訳)
持続可能で不可欠な人間開発と地球保護
我々は「持続可能な開発目標」(SDGs)に明記された人材の開発に取り組んでいく。我々は、SDGsの文言に盛り込まれている公正な社会、包括的市民権、機会の均等を促進することにより、持続可能で包括的な人材の開発を推進する。我々は持続可能な消費や労働者の尊厳、そして富の公平な分配における個人の責務を主張する。我々は科学による洞察を重んじ、あまねく人々の幸福に資するデジタル技術の発展を補佐する。我々は教育の機会の普遍化を促進する。そして、引き続き、社会における女性と青年の役割の拡大と、地域、地方、国際レベルの組織における彼らのリーダーシップの促進に努める。
我々は気候変動に対し、早急に行動を起こすことを約束する。地球環境の保護に向け、「緑化のための集会」を促進するなど、宗教コミュニティの結集を図る。共に地球環境の悪化と闘う我々の指導者であり、協力者である先住民族の兄弟姉妹は、「母なる地球が苦しめば、人間も苦しむ。人間が苦しめば、母なる地球も苦しむ」ことを我々に気付かせた。地球を守り、慈しむ立場にある我々は、「森林を守る信仰宣言」を支持する。熱帯雨林の破壊に対する危機意識を高め、霊性や持続可能性が深刻な危機にさらされている現実に対し、教育を通してそれぞれの宗教コミュニティの理解を高めていく。生態系とのバランスのとれた持続可能な生活を送るため、自ら行動を起こし、政府に対して熱帯雨林を保護し、先住民の権利を擁護し、気候変動に対するパリ協定を遵守(じゅんしゅ)する政策をとるよう提唱する。