おもかげを探して どんど晴れ
おもかげを探して どんど晴れ(24) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)
おばあちゃん、僕、大丈夫だよ
「納棺」の依頼は数日前から入ることもあれば、「今すぐに」と突然入ることもあります。さまざまな事情でおもかげをなくした方を元に戻す技術が必要な「復元納棺」の依頼も同じです。
おもかげを探して どんど晴れ(23) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)
共助の民話――哀れで悲しい物語
岩手県には、昔から伝わる「河童(かっぱ)」や「座敷わらし」の話があります。「河童」や「座敷わらし」は、実は飢餓で苦しむ時代に生まれた子どもたちのことだといわれています。病弱であったり、働き手にならなかったりした赤子や幼児は、口減らしのために、存在が無かったことにされていました。昔に起きた悲しい物語です。
おもかげを探して どんど晴れ(22) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)
誰でも起こしやすい心を問う民話――お地蔵さまの本心
あるところに信仰心の篤(あつ)いおじいさんがいました。おじいさんは、畑仕事に行く途中に川辺に立つお地蔵さまに、毎日、朝晩に手を合わせていました。
おもかげを探して どんど晴れ(21) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)
幸せをつかむ民話――運幸(うんこう)さま
大昔から、“運幸さま”という神様がいるそうです。運幸さまを逆さから読むと「幸運」です。幸せを手に入れるためには、運がないとつかめないそうですから、運が先に来て「運幸」なのだそうです。
おもかげを探して どんど晴れ(18) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)
いのちの授業を受けた子どもたち(1)
私は現役の復元納棺師です。事故や災害、遺体の発見が遅れたことによる腐敗などで、生前のおもかげをなくされた方を元に戻してご家族にお返しし、もう一度出会い直して頂くお手伝いをしています。「おもかげ復元師」とも呼ばれています。
おもかげを探して どんど晴れ(17) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)
東日本大震災を振り返って(3)――震災から半年~1年
2回にわたって、東日本大震災発生から数カ月の期間で被災地で必要だった物や、私が出会った人たちについて紹介しました。今回は、震災発生後半年から1年ぐらいについて記します。それぞれの時期の特徴や、被災者に求められた物のことを伝えておくことが大切だとの思いが強くあります。
おもかげを探して どんど晴れ(16) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)
東日本大震災を振り返って(2)――震災から1カ月~数カ月
前回は災害発生の初期段階について書きました。今回は、発生後1カ月から数カ月の段階で、被災地で必要だった物や私が出会ったある少女について紹介します。