バングラデシュ教会壮年部員 スリランカ教会と布教交流プログラム 異体同心の大切さを実感

両教会の会員を前に、研修に立つ赤川教会長(写真は全て赤川教会長提供)
鮮やかな水色のポロシャツに身を包んだ壮年たちが、インド洋に浮かぶ島国に降り立った。このほど、立正佼成会バングラデシュ教会壮年部員がスリランカ教会を訪れ、「布教交流プログラム」を行った。両教会合わせて約30人が参加した。

スリランカ教会道場にて
当日は、シンハラ、ベンガル、日本語による読経供養に続き、「歓迎プログラム」の中で両教会の代表者が体験説法に立った。
初めに、スリランカ教会理事のランガ・ダルマラトナさん(45)が発表。父親を通して19歳の時に本会の教えと出遇(であ)った時、バスで高齢者に席を譲るという幼い頃からの習慣が、「まず人さま」の精神だと知り、また、自他が共に救い合う法座に魅力を感じ、次第に行事に参加するようになったと回想。国内外のサンガと交流する中で、自身の行いを振り返る大切さを学び、悪い出来事を繰り返さないためにはどう生きるべきかを考えて日々の生活を送っていると話した。また、自己中心的な心を鎮めて相手を優先したり、困っている人を助けたりすることに喜びを感じていると語った。今後も周囲の人々に教えを広め、「より良い社会と世界平和の実現を目指していきたい」と抱負を述べた。
次いで、友人に導かれて入会したというバングラデシュ教会のミルトン・ボルアさん(49)=壮年部長=は、法華経を学ぶ中で、自分だけでなく周囲の人とともに幸せになることこそが真の幸福だと気づけたと話した。
また、約3年前に右手脚がまひする大病を患い、家族や将来のことなど多くの不安に苛(さいな)まれたが、家族の献身的な介護やサンガの支えによって苦しい日々を乗り越えられた当時を述懐。手術が成功して回復した今、「皆さまの祈りが私に新しい命を授けてくださった」と受けとめていると話し、これからの人生を「人々の幸福と社会のために尽くす」と誓った。
研修に立ったのは、両教会を兼任する赤川惠一教会長。日本仏教は廃仏毀釈(きしゃく)などの苦難に直面しながらも、政治に利用されてきた歴史を省み、「一人ひとりの生き方を支えるための指針を提供する」ことを大切にしてきたと説明し、両国の仏教界も宗教対立や政情不安などに直面してきた史実に触れた。その上で、一人ひとりが国境や人種を超え、全ての命を尊ぶことが真の教えであると述べた。
この後、バングラデシュ教会の壮年部員たちがスリランカ教会理事宅に移動し、読経供養と法座を行った。

スリランカ教会理事宅で読経供養を行う様子
参加者の一人であるバングラデシュ教会壮年部副部長のニル・ラタン・ボルアさん(53)は、「異なる言語でのご供養を通して、心は一つであることを実感し、『異体同心』の大切さを改めて感じました。他国のサンガとの触れ合いの中で、法華経を万国に広めたいという開祖さまの願いの深さに思いを馳(は)せることもできました。このような交流を広げ、布教と教会の活性化につなげていきたい」と語った。





