東京佼成ウインド 第134回定期演奏会 ザンデルリンク氏が指揮

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の「第134回定期演奏会」が6月10日、東京・豊島区の東京芸術劇場で開催された。

今回は、2014年にTKWO首席客演指揮者に就任したトーマス・ザンデルリンク氏がタクトを振った。ザンデルリンク氏は、ロシア・サンクトペテルブルクで育ち、弱冠24歳でドイツのハレ州立歌劇場の音楽監督に就任。その後、ベルリン・ドイツ交響楽団やフランクフルト歌劇場などで指揮を務めたほか、世界各国の楽団や歌劇場で活躍している。

当日の演奏会のテーマは、『巨匠が紡ぐ悲哀の時』。主要登場人物の大半が死に至る物語『ハムレット』に寄せて作られた「『ハムレット』への音楽」や、悲恋を描く「バレエ音楽『白鳥の湖』作品20――ハイライト」が演奏された。ザンデルリンク氏の指揮によって奏でられるTKWOの美しい旋律が、聴衆者約1000人を包み込んだ。

なお、翌11日には、石川県立音楽堂で「東京佼成ウインドオーケストラ2017金沢公演」が行われ、同様の楽曲が演奏された。1500人収容の会場を聴衆が埋め尽くした。