「“白旗”を掲げて和平交渉を――教皇がウクライナに進言」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

だが、ウクライナのゼレンスキー大統領は、「われわれの生命擁護力、目標遂行能力のみが、ロシアを部分的ながらも節度ある態度へと導く」とSNSに投稿。「ロシアの狂気は敗戦へと導く。われわれはそのために、あらゆる努力をする」と誓った。

同国のクレバ外相も、「われわれの国旗は黄色と青だ。この国旗を掲げて、われわれは生き、死に、勝利する。われわれが他の色の国旗を掲揚することは絶対にない」とSNSに投稿。同時に、教皇の和平に向けた絶え間ない祈りに感謝し、キーウへの訪問に期待を寄せた。

ウクライナの東方典礼カトリック教会最高指導者であるスヴィアトスラフ・シェヴチュク大司教も、「ウクライナは、負傷したが、敗北していない。疲れ果てているが、自分の足で立っている。ウクライナで降伏の可能性を持つ者はいない。ウクライナ人が自らの足で立つことを疑う者は、ウクライナに来て私たちの姿を見るべきだ」と表明した。

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