本会一食平和基金から見舞金 能登半島地震で被害受けた北陸3県に
立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=齊藤佳佑教務部長)は先ごろ、能登半島地震で被害を受けた石川、富山、新潟の1県8市5町に計3000万円の緊急支援(見舞金)を決めた。
これを受け、1月26日、山川貴代新潟支教区長(長岡教会長)、尾名髙靖智新潟教会長、同教会総務部長(57)、同教会教務部長(58)、同教会渉外担当(70)の5人が新潟県庁を訪問。花角英世知事に面会し、山川支教区長が見舞金200万円を手渡した。
面会の中で尾名髙教会長は、本会会員が月に数回、食事を抜き、その食費分を献金する「一食を捧げる運動」(一食運動)の意義を紹介し、新潟教会の会員の被災状況を伝えた。これに対し、花角知事は、地震による液状化で県内の道路や家屋が被害を受け、港が損壊した様子を伝え、「会員の方々の思いが詰まった浄財を、被災者の生活再建に役立てます」と述べた。
富山県では、射水、氷見、高岡の3市に対し見舞金を贈呈。2月1日には、荒川公男高岡教会長と中村和正富山教会長が射水市役所を訪れた。高岡教会教務部長(67)、同教会一食貢献委員長(64)、富山教会渉外担当責任者(66)が同行した。荒川教会長は、小見光子福祉保健部長に見舞金50万円を手渡し、一食運動の精神に基づいた会員の真心からの寄付であると説明。小見部長は謝意を表し、市内では液状化の影響が深刻で、全力で対応していると報告した上で、「見舞金は家屋の被害に遭った市民を対象に、大切に使わせて頂きます」と語った。
また、1月23日に氷見市役所で贈呈式が行われ、荒川教会長が高田かつえ会計管理者に見舞金150万円の目録を贈呈。2月15日には高岡市役所を訪れ、梅崎幸弘総務部長に見舞金100万円の目録を手渡した。
地震による津波や土砂の被害が多数発生した石川県には、5市5町に緊急支援が決定。このうち、内灘町への贈呈が1月31日に行われた。町役場を訪ねた向當亜希子北陸支教区長(金沢教会長)が、川口克則町長に見舞金200万円の目録を手渡した。同教会一食平和基金推進委員長(58)、同教会支部長(56)が同行した。川口町長は謝意を表明し、一食平和基金推進委員長による一食運動の説明を受け、被害が甚大な同町北部を中心に復旧・復興に尽力すると述べた。
なお、同県内の内灘町以外の市町については、震災対応に苦慮する各自治体の現状を受けて贈呈式は行わず、見舞金の送金のみとされた。