能登半島地震 本部派遣隊が金沢教会を拠点に支援活動

津波で甚大な被害を受けた珠洲市宝立町鵜飼では家屋や電柱、車がなぎ倒され、汚泥が通りを覆っていた

能登半島地震の発生から1カ月余りが過ぎた。石川県内では今も、被害の大きかった輪島市と珠洲(すず)市など7市町の約3万5000戸で断水が続いている(2月9日時点)。自治体の発表では復旧が4月以降になるとの見解が示される中、被災地域を包括する立正佼成会金沢教会でも、同教会幹部と本会本部の派遣隊による支援活動が引き続き行われている。

被災した会員宅で支援活動を行う壮年部員と派遣隊員。七尾市に住む会員宅で倒れた仏壇を整えた

2月1日、同教会で開かれた災害対策会議には、向當亜希子教会長(北陸支教区長)と全14支部の支部長ら教会幹部が集合。本部派遣隊と共に地震発生からの教会の被害状況を振り返りながら、被災会員の状況を把握し、迅速な支援につなげるための対応が話し合われた。この中で、被災会員が必要とする物資や、自宅の片付けなどの要望を記入できる依頼書を作成。支部長を中心に全会員への声かけを行いながら、被災した会員からのニーズを吸い上げていく方向性が定まった。

穴水町に住む会員宅へ水やカップ麺、清拭(せいしき)タオルなどの物資を届けた

2日後の3日、七尾市に住む会員から作業依頼が入り、同教会の壮年部員らが会員宅2軒を訪問。地震で倒れた仏壇を整え、家具の配置換えなどを行った。70代の家主は「また地震が起きて家具が倒れてくると思うとなかなか眠れなかった。家具の配置を換えて倒れてくる物がなくなり、今日から安心して眠ることができます」と喜んだ。

七尾市の一部では水道の復旧が進まない地域もあり、訪れた会員宅でも「今一番欲しいのは水」「話しに来てくれるだけでもうれしい」といった声が聞かれた。

3日の作業に参加し、翌4日にも能登町に支援物資を届けた壮年部員(59)は、「地震発生から何か自分にできることがないか逡巡(しゅんじゅん)していた時に、支部長から『依頼書』の事を聞き、手伝いに行きたいと思いました。困っているたくさんの人たちの力になりたいと感じています」と話した。 

珠洲市で勤務中に被災した能登支部の主任(73)は、「職場の皆さんとすぐに高台に避難しました。そこで一晩を過ごし自宅に戻ったら家は崩れていました。家にいた息子は自力で脱出しました。命が助かっただけでありがたい。避難所では涙は見せません。みんなと励まし合いながら生活しています」と力強く語った。