「国連安保理が満場一致で採択した“人類友愛決議案”」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)
腹部ヘルニア手術を受けた教皇が退院
6月7日に腹痛を訴えてローマ市内のカトリック総合病院「ジェメッリ」に入院していたローマ教皇フランシスコは16日、病院での療養生活を終え、バチカンの教皇居所である「聖マルタの家」に帰った。3時間にわたる全身麻酔での腹部ヘルニア手術を受けたが、健康状態は良好だという。
病院の出口で待ち受けた報道陣から体調を聞かれた教皇は、「いまだ生きています!」と冗談を交えて応じた。18日には、バチカン広場での正午の祈りを執り行い、参集した1万5000人の信徒たちに元気な姿を見せた。
席上のスピーチで、教皇は、「入院中に皆から届いた情愛、配慮、友愛」に感謝を表明。「この人間的、霊的な連帯が、私にとって大きな助けと慰めであった」と述べた。
教皇は19日から、中止されていた謁見を再開して通常業務に戻った。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)