4年ぶりにハワイ、サンフランシスコ両教会が祭りに参加 笑顔で行進

鳴り物の華やかな音色で沿道の人々に笑顔と元気を届けたハワイ教会(写真・同教会提供)

今春、アメリカの地に笛、鉦(かね)、太鼓の華やかな音色と、威勢のいいかけ声が帰ってきた。コロナ禍の影響で中止されていた「ホノルル フェスティバル」と「北カリフォルニア桜祭り グランドパレード」が4年ぶりに開催され、立正佼成会ハワイ、サンフランシスコ両教会がそれぞれマトイ行進を披露した。

ハワイ教会

ハワイ教会は3月12日、「ホノルル フェスティバル」(主催・同実行委員会)に参加した。同フェスティバルは、日本とハワイの交流を深めることを目的に、1995年に第1回がスタートした。その後、環太平洋地域のさまざまな文化に接する催しに発展し、今ではハワイにおける最大の文化交流イベントとなっている。

約20年前から毎年、同フェスティバルに出演していたハワイ教会に、今年1月、同実行委員会から1本の電話が入った。「フェスティバルにぜひ参加してほしい」。教会道場への参拝を再開すると決めたばかりの頃で、ローラ・メヤ(選名・目谷りえ)教会長は準備期間が十分に取れないと懸念した。しかし、「親交を深めてきた仲間と再会したい」という青年部員たちの熱意を聞き、参加を決めた。

本番までの限られた時間の中、青年部員を中心に手どりや練習などに力を注いだ。例年、日本の教会と合同で参加していたが、今年は単独での出演のため、みんなで友人に声をかけて新たな仲間の輪を広げた。一方で、フェスティバルに向けて週2回、教会道場の駐車場で練習を実施。練習の前後に必ず題目を三唱して心を整え、体力と技術の向上に努めた。

こうして迎えた当日、そろいの法被を身に着けた青年部を主とした会員ら35人がワイキキのメインストリート・カラカウア大通りに登場。鳴り物の華やかな音色に乗せて勇壮なマトイ行進を披露し、沿道の人々に笑顔と元気を届けながら、約1.5キロを練り歩いた。

終了後、バスで教会道場に戻った参加者を、サンガが手を振って出迎えた。感想を伝え合う中で、青年リーダー(34)は「みんなの協力によってパレードができ、とても感謝しています」と喜びを語った。

サンフランシスコ教会

サンフランシスコ教会は、勇壮なマトイ行進を展開した(写真・同教会提供)

4月16日に行われた「北カリフォルニア桜祭り」のグランドパレードに参加したのはサンフランシスコ教会。同教会をはじめ、ハワイ、ロサンゼルス両教会、サンアントニオ支部、北米国際伝道センター(RKINA)の会員が長い旅路を経て同地に集い、3歳から80歳の計52人が行進に加わった。

4年ぶりの実施の連絡を運営団体から受けたのは今年3月。同祭りは、文化交流による日米両国の絆を深めることを目的に68年から行われ、サンフランシスコ教会は、99年からパレードに参加してきた。「自分たちが元気に祭りに参加することで、地域の活性化に貢献できる。そして、それが菩薩行となる」と確信した小髙利之教会長は参加を決め、会員に呼びかけた。

アメリカ各地からサンフランシスコ教会に集った会員は、祭りの前日に最初で最後の全体練習を実施。心を一つに合わせ、意欲を高めて、翌日に臨んだ。

パレードではサンフランシスコ市街地1.6キロを行進。「蓮」の字を背に、深緑色の法被を身にまとった本会の隊列が心地よい和楽器の音色を奏で、力強くマトイを振ると、沿道の見物人は満面の笑顔で手を振ったり、踊ったりし、演者と観客が一体となって、祭りを盛り上げた。

ゴールであるアメリカ最大級の日本人町「ジャパンタウン」での追い込みを終えた会員からは、「この日を待ち望んでいた」「こんなに楽しいなんて」「来年も必ず戻ってきます」といった声が上がった。その表情には、ブランクのある参加に不安を抱えながらもやり遂げた達成感や、サンガと協働して沿道の人々を笑顔にできた喜びがあふれていた。