開祖記念館公開講座 比叡山延暦寺長臈の山田師が講演

開祖記念館の公開講座「出会いを語る」(全5回)の第1回が4月30日、立正佼成会郡山教会で行われ、福島支教区の会員218人が参集した。

公開講座は、庭野日敬開祖と縁のある宗教者や研究者を講師に招き、庭野開祖の顕彰を目的に実施される。初回は、天台宗比叡山延暦寺長臈で瑞応院住職の山田能裕師が講演に立ち、庭野開祖との思い出を披歴したほか、師であり、父である山田惠諦第二百五十三世天台座主と庭野開祖の親交について語った。

この中で山田師は、庭野開祖から歴史を重んじるよう繰り返しアドバイスされたと語った上で、江戸時代後期の農政家・二宮尊徳が飢饉(ききん)から農民を救った逸話を紹介。尊徳は、初夏に食べた農家のナスが、秋ナスの味だったことからその年の冷夏を予測し、穀物を蓄えて天保の大飢饉の被害を免れたという。ものごとの先を読むためには、秋ナスの味に気づくような感性を磨くことが必要であると説明した。

さらに、「庭野先生はよく、『人よりも早く先を読まなければいけない。私の役目は多くの信者を幸せにしていくことだから、人さまよりも誰よりも、世の中の動きを知らなきゃならないんだ』とおっしゃっていました」と述懐した。

また、宗教者だけでなく、経営者や学者、政治家と、交友の広かった庭野開祖の人柄に言及。多くの人々を教化した庭野開祖のように、会員一人ひとりが、人とのつながりをより素晴らしいものに転換し、庭野開祖の願いに応える生き方をしてほしいと参集者に語りかけた。

なお、会場には「開祖さま書画展」のブースが設置され、庭野開祖筆「七佛通戒偈(しちぶつつうかいげ)」「達磨(だるま)」「法華寫経結願文(ほっけしゃきょうけちがんもん)」のほか、郡山教会に訪問した際の写真などが展示された。