東日本大震災から12年 各教会で追悼の祈り 十三回忌の法要を厳修

平教会では、いわき市の久之浜はじめ5カ所の震災慰霊碑前で読経供養を行った(同教会提供)

平教会は11日、教会道場で慰霊法要を行った。その模様はオンラインで配信された。教会道場では犠牲となった会員、縁者ら44体の戒名が読み上げられ、冥福を祈った。

翌12日には、髙橋秀典教会長はじめ包括支部の会員らが、津波で大きな被害を受けた福島・楢葉町の天神岬スポーツ公園、広野町の震災記念公園、いわき市の久之浜、平薄磯、平豊間の5カ所にある慰霊碑を参拝し、慰霊供養を行った。会員延べ100人が参加した。

この中で髙橋教会長は、信仰者として震災犠牲者への慰霊供養を続けるとともに、今を生きる人々の心に寄り添う努力が大切とした上で、「震災から12年を迎えて、地域の人々と共に復興を祈り、海の波音や鳥のさえずりが聞こえる中で慰霊の誠を捧げながら、犠牲となった諸精霊が供養を喜んでいると感じられました」と述べた。

11日に「東日本大震災犠牲者慰霊並びに復興祈願法要」を教会道場で挙行したのは磐城教会。式典では、橋浦千佳教会長を導師に読経供養が行われた。

あいさつに立った橋浦教会長は、仙台教会で支部長を担っていた当時を振り返り、「被災した年、あまりの出来事に先のことを考えることができませんでした。今日は、私たちが生かされたいのちをどのように使わせて頂くか、新たに誓願させて頂きましょう」と語りかけた。

教会道場での式典後、江名港で慰霊供養に臨んだ磐城教会。同教会では包括地域内の3カ所で読経供養を行い、犠牲者の冥福を祈った