「教団創立85周年記念式典」で庭野会長が法話 急がず息まず修行精進を (動画あり)

啓白文を奏上する庭野会長

啓白文

本日、立正佼成会創立八十五周年にあたり、仏弟子日鑛、本仏釈尊の御前(みまえ)に謹(つつし)んで申し上げます。

本会は、昭和十三年三月五日、開祖さまと脇祖さまの「現実に人を救い、世を立て直すには、法華経に込められた真の仏教精神を弘めるほかにない」との熱意と真心を基(もと)に創立されました。

そして、昭和三十三年の正月、開祖さまは真実顕現を宣言され、本会の御本尊は、久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊であること、教学を研鑽(けんさん)し、法華経を説き弘めていくことを内外にお示しくださいました。

さらには、平成二十年、全会員への御本尊および御法号勧請が行われ、私(わたくし)たち一人ひとりが本仏釈尊に帰依し、開祖さまのみ教えに基づき、心を一つにして大乗菩薩道を歩む素地(そじ)が調えられました。

その歴史の礎(いしずえ)は、神仏の深いお慈悲と計らいのお蔭様と、開祖さま、脇祖さまをはじめ、先輩幹部の皆様、多くの信者の皆様が異体同心となって築かれてきたものであります。

私たちは、来るべき教団創立百年を展望して、「人間形成の根本道場」である家庭において、ご宝前を中心とした生活を営み、御本尊さまに感謝の誠を捧げつつ、夫婦として、父母として、親として、自らの家庭を斉(ととの)え、未来を担う子ども達の人格の形成をはかってまいります。

そして、我が国の歴史・伝統の精神を受け継ぎ、立派な国を打ち立てていくことが、会員の使命であると心に刻み、日々感謝で目覚め生き生きと精進できるよう、ご法の習学と布教伝道を実践してまいります。

一心に仰ぎ見たてまつる久遠実成の御本尊
並びに十方世界に遍満(へんまん)する、
諸仏、諸菩薩、諸天善神
私たちを法華経にお導きくださいました、
開祖さま、脇祖さま
何とぞ、私たちの菩薩行をご照覧くださいますように、宇宙に存在する唯一(ただひと)つの母なる水の惑星・地球世界に平和が招来されますように、すべての生きとし生けるものが平安でありますように、慈悲の御手(みて)を差し伸べ、ご守護くださいますようお願い申し上げます。

南無妙法蓮華経
令和五年三月十五日
立正佼成会
会長 庭野 日鑛
謹んで申し上げます