「六花の会」代表世話人会 来年度の活動方針などを検討

参加者は9月に開催された「集い」の総括をした後、来年度の活動方針や諸計画について意見を交わした

仏教精神を生かした経営を目指す、立正佼成会会員有志のネットワーク「六花(りっか)の会」の代表世話人会(今年下半期)が12月10日、オンラインで開催された。各支教区や教会で行われている「仏教経営者塾」の世話人の代表者、教団役職者ら32人が参加した。

当日は、同会共同推進責任者の佐藤益弘常務理事を進行役に議事が進められた。この中で、今年9月17日に開催された第2回「仏教精神に学ぶ経営者の集い」について、アンケート調査に基づいた成果や反省点を事務局が報告。当日のプログラムに対し、参加者の8割以上が「満足」と評価したことから、同集いが「成功であった」と総括した。一方、「集い」の日時や開催形態といった情報の伝達速度が遅く、メンバー内での周知、拡散に不備が生じたことなどが課題点として挙げられた。参加者からは、申し込み手続きの簡略化、若年層の参加を促す魅力的なプログラムの開発を求める意見が寄せられた。

この後、グループごとに分かれ、来年度の活動方針や諸計画について意見を交換した。参加者は、経営の成功体験に学ぶだけでなく、コロナ禍で困難な状況に置かれた経営者の苦しみに共感し、寄り添い、救いにつなげていく取り組みの重要性を確認。また、第2回「集い」での庭野日鑛会長の講演内容をかみしめるプログラムや、同業者同士の学びや連携を深めるための施策を求める声が挙がった。

最後にあいさつを述べた同会顧問の國富敬二理事長は、六花の会が編纂(へんさん)した書籍『庭野日敬 経営者心得帖』を基に学びを深めたメンバーが、各教会や支教区での仏教経営者塾で講師を務めていることに触れ、「各地に地涌(じゆ)の菩薩が現れている」と強調。同書を心の支えとして、メンバー同士が互いの経験を分かち合い、智慧(ちえ)を出し合って研鑽(けんさん)を積んでいくことに期待を寄せた。