WCRP日本委「第41回理事会」 ウクライナ支援活動など報告

任期満了による理事長の改選を実施。新理事長に戸松師が選ばれた

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「第41回理事会」が9月13日、立正佼成会京都教会で行われた。植松誠理事長(日本聖公会主教)をはじめ理事21人(オンラインでの参加者含む)が出席。本会から同日本委理事の國富敬二理事長、中村憲一郎参務(京都教会長)が参加した。

理事会では、平和の祈り、植松理事長の開会挨拶に続き、「ミャンマー支援」「新春学習会」など五つの議案を審議。全ての事項が承認された。

このうち、「ウクライナ情勢への対応」については、今年3月15日から8月31日まで実施した「ウクライナ緊急人道支援募金」に、7019万169円が寄せられたことが発表された。この募金による支援金は、WCRP/RfP国際委員会の諸宗教人道支援基金や、ウクライナとその周辺国で活動するNPOなどに寄託したほか、同日本委が7月中旬からポーランドに派遣しているボランティア隊の活動資金に充てられ、避難民への物資の提供、医療サポートなどの人道支援に役立てられている。加えて、同隊(第1次隊から第3次隊)の活動状況も報告され、10月からポーランドに派遣する第4次隊から第6次隊の募集内容が示された。

このほか、戦争・暴力下にある国々の宗教指導者が一堂に会し、和解に向けた対話を促進する同国際委による「『戦争を超え、和解へ』諸宗教平和円卓会議」の第1回東京平和円卓会議が9月21日から23日まで、東京で開催されることが発表された。

審議事項に続いて報告事項に移り、法人業務や国際事業の活動内容、特別事業部門(タスクフォース)と常設機関の今後の取り組みが紹介された。

この後、任期満了に伴う理事長の改選が行われ、新理事長に戸松義晴・浄土宗心光院住職(浄土宗総合研究所副所長)が選任された。任期は2年。就任のあいさつに立った戸松新理事長は、「実際に悲しんだり苦しんだりしている方に関わり、皆さまが笑顔でいられる社会をつくっていくことが平和活動に取り組む一番の目的。今まで先輩方が培ってきた思いと行動を引き継ぎ、皆さまと共に多くの人に喜んで頂ける活動をしていきたい」と抱負を述べた。

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