熊本地震から1年 本会熊本教会が法要と復興の集いを開催

熊本地震から1年――。被災地域を包括する立正佼成会熊本教会は4月15日、「熊本地震被災者大法要」を厳修した。教会道場には会員ら約450人が参列し、犠牲者に慰霊の誠を捧げるとともに、復興への思いを新たにした。参集した会員の中には、ハンカチで目頭を押さえる姿も見られた。

同地震の犠牲者は震災関連死を含めると200人を超え、被災した住宅は19万棟に上る。現在も4万人以上の被災者が仮設住宅、みなし応急仮設住宅で暮らしている。法要では、1分間の黙とうの後、少年部、学生部、青年男子・女子部員20人による献鶴の儀に続いて、読経供養が行われた。

あいさつに立った柴垣教会長

次に、会員を代表してAさん(41)が体験説法に立った。最も被害の大きかった益城町に住むAさんは、震災後、夫や子供たちと協力して炊き出しや毛布の配布など、ボランティア活動に奔走したことを述懐。「絆の大切さやいのちの尊さを改めて実感しました。これからも感謝を忘れず、人さまに喜んでもらえるよう精進したい」と語った。

この後、会員を前にあいさつに立った柴垣多加志教会長は、地震の被害に触れながら、この1年を振り返った。その上で、復興に向けて、「私たち一人ひとりが一隅を照らす生き方を心がけてまいりましょう」と語り掛けた。

翌16日には、『歩き出そう 未来へ 東北と共に――すべての人にありがとう』をテーマに教会道場で「復興の集い」イベントを開催。近隣住民や会員ら約430人が訪れた。

コンサートやチャリティーバザーなどのイベントによるこの日の収益金は全て、日本ユニセフ協会を通じて熊本地震の義援金に充てられる予定となっている。

→柴垣教会長談話 https://shimbun.kosei-shuppan.co.jp/news/5649/

イベントで行われた紙芝居公演

東京佼成ウインドオーケストラによる演奏

訪れた参加者に食事が振る舞われた