本会が欧州に調査団派遣 ウクライナ避難民の状況と各団体の支援活動を視察 周辺諸国を訪問

ハンガリアン・ユニテリアン教会本部を訪れた一行は、約40人の避難民に食事や生活必需品の提供、就労支援を行っている状況について説明を受けた

さらに、10日にスロバキアのコシツェでフォコラーレ運動が協力しているカトリック教会の活動を、翌11日にルーマニアのクルージュナポカでハンガリアン・ユニテリアン教会の支援状況を視察した一行は、12日にハンガリーに入国。フォコラーレ運動が同国首都ブダペストで支援した避難民の受け入れや、周辺地域に移るための援助について話を聞いた。15日には、「青年の日」の特別企画として、本会と同運動の共催による「立正佼成会&フォコラーレ運動絆プログラム~平和×祈り×誓い~YouTube Live」をオンラインで開催。欧州各地で支援に取り組む同運動のメンバーが体験を共有し、共に平和への祈りを捧げた。

このほか、18、19の両日にはイタリアの聖エジディオ共同体本部を訪問し、パオロ・インパリアッツォ事務局長とアルベルト・クワトルッチ渉外責任者に面会。ウクライナ国内で避難生活を送る人々に対する医療機器や薬の提供、ローマ市内での新型コロナウイルスのワクチン接種をはじめとした生活支援の取り組みについて説明を受けた。

今回の調査を踏まえ、本会では今後、ウクライナからの避難民への具体的な支援の形が検討される。

帰国した小林教務員は、「各地で、避難されている方々から父親や夫が戦地に残っている現状や、言葉も通じない異国の地で必死に過ごしている思いを聞かせて頂き、想像していた以上に精神的な負担を強いられていると感じました。一方、日本からの訪問を喜んでくださる姿を目にし、ウクライナの人々を思う私たち会員の祈りは届いていると実感しました。これからも苦境の中にある人々に思いを馳(は)せながら、一日も早く平和が訪れるよう身近なところで菩薩行の実践に励みたい」と述べた。

ハンガリーのセゲドでは、フォコラーレ運動のメンバーから、ロシア軍の侵攻が始まった当初、多くの避難民が同地域を経由して周辺地域に移っていった様子について聞き取りした