「オンライン宗教協力ツアープログラム」で本会とフォコラーレの青年が交流 宗教協力の大切さを確認

フォコラーレ運動と本会の青年部員はオンライン上で交流し、互いの教団の教義や歴史、宗教協力の取り組みについて学び合った(「Zoom」の画面)

立正佼成会青年ネットワークグループが主管する「オンライン宗教協力ツアープログラム」が5月28日、ウェブ会議システムを使って開催された。フォコラーレ運動(カトリック在家運動体、本部・ローマ)と本会の青年部員を含む約40人が参加し、交流を深めた。

このツアープログラムは、青年部員が諸宗教の教えに触れて自己の信仰を深めるとともに、宗教協力による平和活動の大切さを学ぶことで対話や協調の心を養うもの。昨年9月に初めて開催され、今回で2回目の実施となる。

当日は、フォコラーレ運動の本部から、ライブ中継で「オンライン参拝」が行われた。同運動の教義や歴史に関する映像作品が配信された後、青年らが、「一致した世界」を実現するための人材育成や平和の祈りの集いなど、さまざまな奉仕活動を紹介。国や文化が違う相手に対して開かれた自分になるため、自らを愛するように相手を愛することを念頭に置いた生活を心がけながら、人々と対話する様子を報告した。

本会からは、教団の歩みや基本信行などを映像作品で紹介。この中で、地球規模での宗教協力を推進する活動が、庭野日敬開祖から庭野日鑛会長、庭野光祥次代会長へと受け継がれていることや、我欲を取り払い、相手の幸せのために生きる大切さを社会に広めようと布教に歩く会員の様子が伝えられた。その後、青年ネットワークグループスタッフが、本会の大聖堂や普門エリアを案内する動画を通して、本尊の姿形が法華経の教えを体現したものとなっていることなどを説明した。

続くグループディスカッションでは、『自分が頂いている教えの中で大切にしている言葉やもの』をテーマに、参加者は2班に分かれて意見交換。日々の信仰活動で感じたことや気づき、宗教協力の大切さについて話し合い、平和を求める思いを分かち合った。

プログラムに参加した本会新宿教会の青年男子部員(31)は、「交流を通して、宗教の違いはあっても信仰する者同士、世界平和や個人の幸福を願う気持ちは共通していると分かり、うれしくなりました。今後も宗教協力の輪を世界に広げる交流を続けていきたいです」と話した。