明社 環境読本を発刊

NPO法人明るい社会づくり運動(明社)はこのほど、環境読本『環境問題を考える――地球の未来を守るために』を発刊した。

同書は明社の機関誌『はーとふる』の連載をまとめたもの。環境問題の研究者、ごみ清掃員やNPO法人の職員など9人の専門家が、地球温暖化の仕組み、マイクロプラスチックや食品ロスが環境にもたらす影響などを平易な言葉で解説し、それぞれの立場から、問題の解決に向けた考えや提言を記している。

この中で、東京大学名誉教授の山本良一氏は、地球温暖化による環境問題に言及。世界の平均気温が上昇し続け、転換ポイントを超えると、サンゴ礁の全滅や北極圏に分布する永久凍土の融解など、自然環境が変化し、元に戻らなくなる危険性があると警鐘を鳴らす。

さらに、こうした危機を回避するためには、温室効果ガスの排出量の抑制が不可欠であるとし、市民一人ひとりが意識を持って「エシカル消費(環境や社会に配慮した消費行動)」などに真剣に取り組むことが求められると、同書には書かれている。

ごみ収集会社の清掃員で芸人の滝沢秀一氏は、日本で年間4万本以上のペットボトルが河川から海洋に流出している現状を詳述。東京都のごみ処理を担う最終処分場の耐用年数が残り約50年であるなど、廃棄物処理を巡る深刻な状況に触れながら、ごみ問題の根本を見つめていくと、人間がどう生きるかという命題に行き着くとの考えを記している。

同書はA5判全61ページで、頒価は500円。問い合わせは明社事務局まで。TEL 03(5962)3527