光祥次代会長迎え北陸支教区で壮年結集大会 体験説法や大法座で結縁

大会の中で、壮年部員宅への手どりを行い、その様子をライブ配信。光祥次代会長も加わり、結縁(けちえん)を深めた(「YouTube」の画面)

『北陸壮年一念三千結集~北陸ダーナは幸せ物語の配達人~』と題した、立正佼成会北陸支教区の壮年部員結集大会が4月17日、オンラインで行われ、庭野光祥次代会長が出席した。当日は金沢教会をメーン会場とし、各教会、地域道場に少数の壮年部リーダーが参集。各教会などをオンラインでつないで行われ、大会の様子は各壮年部員にライブ配信された。

今回の大会は、2016年8月20、21の両日に光祥次代会長臨席のもと福井教会で開催された同支教区の「壮年布教研究会」で発表された誓願がきっかけになっている。席上、壮年部員たちは21年までに3000人の結集大会開催を誓願し、布教伝道に取り組んだ。新型コロナウイルスの感染拡大で開催は1年延期を余儀なくされたが、コロナ禍の中でもオンラインによる法座、電話やSNSでの手どりなどに尽くし、壮年サンガ(教えの仲間)を築いてきた。

当日は、実行委員長である富山教会壮年部長(63)の挨拶で開会。次いで、壮年部員2人が体験説法を行った。福井教会壮年部員(63)は、子育てを通じて夫婦の絆を強めた体験を発表。また、よく問題を起こす親族に不満を抱えていたが、教えを基に相手の心情に寄り添う努力を重ね、やがて感謝できた悦(よろこ)びを語った。高岡教会壮年部員(49)は、サンガとの触れ合いを通じ、教えに沿ったものの見方、考え方を学び、亡き父との心のわだかまりが解け、佼成会に導いてくれた妻に感謝できたことを詳述。「救われた自分の体験を『喜び物語』として多くの人に伝えていきます」と語った。

体験説法に対し、光祥次代会長は、人生にはさまざまな問題が生じ、苦悩し、葛藤して過ごす場面が多いと説示。「私たちは悟った人ではなく、悟りきれない自分」であることを認め、自他や神仏に対して誠実に生きることが「法華経を生きる姿そのもの」であり、人生を豊かにすると述べた。

この後、金沢、富山、武生の各教会の壮年部員宅への手どりが行われ、その様子がライブ配信された。手どり先では光祥次代会長を交えて交流した。

続いて、光祥次代会長を法座主に「オンライン大法座」が行われた。

この中で小松教会壮年部員(55)は、コロナ禍によってリモートワークが増え、オンラインによる会議や画面越しの社員とのコミュニケーションでは相手の表情や雰囲気から心情や考えを察することが難しく、苦慮していると発表した。光祥次代会長は、相手の表情やしぐさからその人の心情をくみ取り、関係を築こうとしてきた壮年部員の姿勢をたたえた上で、今後、対面で交流する際、相手の姿にその心情が表れると気づいた今回の体験を生かすことで、言葉には表れない相手の心に一層意識を向けられると語った。

また、若狭教会壮年部員(62)は、壮年部員が青少年育成に携わる時の心構えを質問した。光祥次代会長は、「青少年は未来を担う世代であると同時に、共に今を生きている存在」と強調。「青少年に教えるというより、彼らから学ぼう、彼らの思いを理解しようという姿勢が大切」とアドバイスした。

最後に、同大会の実行委員会から『続・幸せ物語の提言』が発表された。これを受け、教団創立100周年に向けて支教区全体でさらなる布教に尽くすことを誓願した。